スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

一般社団法人タックスローファウンデーションについて

私たち、一般社団法人タックスローファウンデーション( Tax Law Foundation )は租税法制等に関して、法、社会正義、テクノロジーやビジネスなどの多面的観点から学術的、実務的に研究し、その成果の公表や提言、教育啓発することを通じて、市民社会の健全な発展に貢献することを目的として、若手の租税法研究者を中心に構成される学際的な団体です。 目下、 Tax Law Foundation の最初のプロジェクトとして、政治学の分野において活発になりつつあるオーラル・ヒストリーをいう研究手法を日本の租税法分野に取り込んだ立法政策過程の分析を行っています。 とりわけ、日本の租税法の分野では、立法政策過程における資料が限定され、審議会で行われた議論と実際の政策帰結との乖離も散見されています。成案に多くのプレイヤーの合意を要することを鑑みれば、租税法を専門とする研究者の立場からの知見とは異なる立場からの意見との間での調整を求められる場面も存在するのは自然な帰結です。 こうした異なる、複数の立場からの要求をどのように認識し、それらと向き合い、対処してきたのか、という視角から、主要なプレイヤーにインタビューを行い後世に記録として残すことには十分な学術的意義があると考え、プロジェクトを立ち上げました。 税制を真正面に据えたオーラル・ヒストリーは世界的に見てもほとんど例がなく、このような政策過程の空隙を埋める作業は、今後の租税法研究やひいては私たちの暮らす社会に新たな視点を提供することになると考えております。
最近の投稿